「運動しなきゃ、とは思っているんだけど……」
そう思いながら、気づいたら何ヶ月も経っていた。そんな経験、ありませんか?
わたし自身もそうでした。管理栄養士として「運動は大切です」と患者さんに伝えながら、自分はといえば、仕事と家の往復だけの毎日。好きなジムにさえ、足が向かない時期がありました。
今日は、そんな「運動習慣がない人」に向けて書きます。「ちゃんとやらなきゃ」は、いったん横に置いておいてください。
運動習慣がない、それって「意志が弱い」から?
「続かないのは自分がダメだから」と思っていませんか?
それは違います。
運動習慣がつきにくい本当の理由は、ハードルを高く設定しすぎているからです。
「週3回ジムに行く」「毎日30分走る」——最初からこういう目標を立てると、1日できなかっただけで「もういいや」となりやすい。
生活習慣が乱れているときほど、体も心も消耗しています。そういう状態で高いハードルを越えようとするのは、無理があります。
「今より少しだけ」が、実は一番効く
運動の効果を得るために、激しい運動は必要ありません。
研究でも示されていますが、座っている時間を少し減らすだけでも、血流が改善し、自律神経のバランスが整いやすくなります。
「今より少しだけ」の例:
- エレベーターを使わず、1フロアだけ階段にする
- 最寄り駅のひとつ前で降りて歩く
- 昼休みに5分だけ外に出る
- 電車の中で立つようにする
「こんなことで変わるの?」と思うかもしれません。でも、今まで動いていなかった体にとっては、これで十分です。
行きたくなかった、あの日のこと
少し、わたし自身の話をさせてください。
落ち込んでいた時期のこと。人と関わることが億劫になって、大好きなはずのジムにも行けなくなっていました。「行かなきゃ」と思うのに、体が動かない。
ある日、ふと気づいたんです。
「このままだと、家と職場の往復だけで人生が終わってしまう」
そう思ったら、なぜか急に怖くなって。えいっと一歩踏み出してみました。
結果、なんてことはなかったです。いつもの仲間がいて、楽しい会話があって、レッスンで体を動かして——気づいたら「あ、充実してる」と感じていました。
体を動かしたことで、気持ちも少し軽くなりました。
🌸体を動かすと、こんなことが起きる
運動には、体への効果だけでなくメンタルへの効果もあります。
・セロトニンが分泌される
歩いたり、リズムよく体を動かすことで、幸福感に関わるセロトニンが出やすくなります。気分が落ちているときこそ、少しの運動が助けになります。
・睡眠の質が上がる
適度に体を疲れさせることで、夜の眠りが深くなります。「眠れない」と感じている方にも、日中の活動量を上げることは効果的です。
・自律神経が整う
体を動かすと交感神経→副交感神経のスイッチが上手く切り替わるようになり、自律神経のリズムが整ってきます。
・そして、食事が自然と整ってくる
これ、わたし自身が一番実感していることです。
体を動かして、充実感を感じて、誰かと笑って過ごすと——不思議と「ちゃんと食べよう」という気持ちが自然に出てきます。逆に、家にこもってぼーっとしている日は、なんとなくドカ食いしてしまったり、食欲がなくなったりしませんか?
社会との繋がり、充実感、体を動かす習慣——これらは全部つながっています。食事だけ整えようとしても難しいのは、そのせいかもしれません。
生活全体が少しずつ整ってくると、食事も自然とついてくる。わたしはそう信じています。
今日からできること
全部やらなくていいです。まず1つだけ。
① 今日の移動で、少しだけ歩く場面を作る
エレベーターを階段に変える、一駅歩く、ひとつ前で降りる——なんでもOKです。
② 「やらなきゃ」より「やってみようかな」の気持ちを大切に
義務感で始めると続きません。「なんとなく気になる」くらいの気持ちで十分です。
③ 好きなこと・場所で体を動かす
ジムじゃなくていいです。散歩、ストレッチ、ダンス、なんでも。「楽しい」と感じる動き方を探してみてください。
まとめ
運動習慣は、「ちゃんとやる」より「今より少しだけ」から始まります。
- 激しい運動じゃなくていい
- 毎日じゃなくていい
- 好きな動き方でいい
体を動かすと、体だけじゃなくて心も少しずつ変わります。わたし自身が、そうでした。
まず今日、ひとつだけ試してみてください。
🌸管理栄養士 さくらもち🌸
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